今回はタイ旅行の予算に大きく関わる「バーツ円」の今後についてまとめました。
ここ数年タイの物価が高く感じる一番の理由は円安・バーツ高です。
10年ほど前は1バーツ=3円前後でしたが、2026年1月には一時5円を超えました。
「これからもっとバーツ高になる?」「両替はいつがいい?」と気になっている人も多いと思います。
最近の動きと今後のポイントを旅行者目線で整理してみました。
バーツ円はここまで上がった
1. 10年で約1.5倍のバーツ高
バーツ円の年平均レートの推移はこちらです。
| 年 | 1バーツあたり |
|---|---|
| 2015年 | 約3.54円 |
| 2020年 | 約3.41円 |
| 2022年 | 約3.75円 |
| 2023年 | 約4.04円 |
| 2024年 | 約4.29円 |
| 2025年 | 約4.55円 |
| 2026年(1〜8月) | 約4.90円 |
2020年ごろまでは3円台半ばで落ち着いていましたが、2022年から一気に円安・バーツ高が進みました。
同じ1万バーツでも2020年なら約3万4,000円、2026年は約4万9,000円かかる計算です。
2. 2026年1月がピークで少し戻している
2026年の月ごとの動きを見ると、1月の約5.01円がピークでした。
その後はゆるやかに円高・バーツ安の方向へ動いています。
- 2026年1月:約5.01円
- 2026年4月:約4.92円
- 2026年8月:約4.81円
- 2026年9月:約4.71円(月中平均)
9月の両替レートの目安は円からバーツへの両替で1バーツ=約4.79円(三菱UFJ銀行の月中平均TTS)です。
ピークのころより少しだけお得に両替できるようになっています。
今後のバーツ円を動かす4つのポイント
1. 日銀の利上げ(円高の材料)
日本銀行は2026年9月18日に政策金利を1.25%に引き上げました。
1995年以来31年ぶりの高さです。
一般的に金利が上がる国の通貨は買われやすくなります。
日銀がこのまま利上げを続ければ、円高の方向に動く材料になります。
ただ9月の利上げのあともドル円は1ドル=157円前後で、円安の流れはまだはっきりとは変わっていません。
2. タイ中央銀行は金利を据え置き(バーツ安の材料)
タイ中央銀行の政策金利は1.00%で、2026年は据え置きが続いています。
タイの景気回復がゆっくりなため、多くの専門家は年内も据え置きと見ています。
日本の金利が上がりタイの金利が変わらなければ、両国の金利の差は小さくなります。
これは円高・バーツ安の方向に働く材料です。
3. 観光客の減少や洪水(バーツ安の材料)
タイの外国人観光客は2026年に入って前年より減っています。
9月下旬にはバンコクで洪水も起き、観光や経済への影響が心配されています。
観光はタイの大事な外貨の稼ぎ頭です。
観光収入が減るとバーツが売られやすくなります。
4. ドル安やタイへの投資マネー(バーツ高の材料)
一方でバーツを押し上げる材料もあります。
タイの財務省の財政政策局は2026年のバーツを1ドル=32.0〜33.0バーツと予想していて、年後半はややバーツ高になると見ています。
ドルが弱くなったりタイに海外からの投資マネーが入ったりすると、バーツは強くなりやすいです。
またドル円で円安が進めば、そのぶんバーツ円も上がってしまいます。
結局バーツ円はどうなる?
ここまでの材料をまとめるとこうなります。
| 円高・バーツ安の材料 | 円安・バーツ高の材料 |
|---|---|
| 日銀の利上げ | ドル円の円安が続く |
| タイの金利据え置き | ドル安・タイへの投資マネー |
| タイの観光客減少・洪水 | タイ政府はバーツ高を予想 |
2026年は1月をピークに少しずつ円高・バーツ安に戻ってきています。
日銀の利上げが続けばこの流れが続く可能性はありますが、ドル円の円安が止まらない限り大きく円高に戻るのは難しいという見方もあります。
「2020年ごろの3円台に戻る」のはすぐには考えにくく、当面は1バーツ=4.5〜5円前後で上下すると考えて予算を立てておくと安心です。
為替の予想は専門家でも外れることが多いです。
ここで紹介した内容はあくまで旅行の予算を考えるための参考として読んでくださいね。
タイ旅行者ができる両替の対策
1. 両替は何回かに分ける
為替のいちばんいいタイミングを当てるのはプロでも難しいです。
旅行が決まったら何回かに分けて少しずつ両替しておくと、レートの上がり下がりの影響を小さくできます。
2. 日本の空港より現地で両替
日本の空港や銀行での両替はレートがあまりよくありません。
バンコクなら市内の両替所のほうが有利なことが多いです。
スワンナプーム空港なら地下のエアポートレイルリンク乗り場の近くにある両替所が比較的レートがいいと言われています。
3. キャッシュレスやデビットカードも活用
最近のタイはQRコード決済やカード払いが使えるお店が増えています。
手数料の安いデビットカードや海外向けのカードを使えば、両替の手間と手数料を減らせます。
現金が必要な屋台やタクシー用に、必要な分だけ両替しておくのがおすすめです。
4. 航空券やホテルは円で先払い
航空券やホテルを日本円で予約して先に払っておけば、その分はバーツ円の動きの影響を受けません。
航空券をお得に買うコツは航空券を安く買うタイミングの記事や航空券セールまとめを参考にしてみてください。
なお2027年からはタイ入国時に観光料金がかかる予定です。
詳しくはタイ入国料の記事で紹介しています。
まとめ:バーツ円は少し落ち着いてきたけど油断は禁物!
いかがでしたか?
バーツ円は2026年1月の約5円をピークに、9月は4.7円台まで少し戻ってきました。
今後は
「日銀の利上げ」
「タイの金利と景気」
「ドル円の動き」
がポイントになりそうです。
為替を当てるのは難しいので、両替を分けたりキャッシュレスを使ったりして上手に付き合っていきましょう。
バーツ円に大きな動きがあればこの記事でもお知らせしますね。
本記事の情報は2026年10月4日時点のものです。為替レートは常に変動しています。本記事は投資や両替の時期をすすめるものではありません。最新のレートは各金融機関でご確認ください。


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