記録的な大雨で冠水したバンコク。
特別休日初日の9月28日(月)を迎え一夜明けた街では少しずつ水が引き始めています。
ただし東部の地区では冠水が続いていて排水にはまだ数日かかる見込みです。
この記事では9月28日時点の被害状況や交通・天気の最新情報をまとめます。
※2026年9月28日夜時点の情報です。状況は刻々と変わるため最新情報もあわせて確認してください。
9月28日時点のポイント
| 浸水被害 | 約32万9,000世帯・約70万人 |
| 避難者 | 約4,900人(避難所に収容) |
| 経済損失 | 約123億バーツ(うちバンコク約70億バーツ)の試算 |
| 冠水道路 | 9か所まで減少(ピーク時は30か所以上) |
| 排水の見通し | 主要道路は2〜3日・住宅地は約2週間 |
| 特別休日 | 9月28日(月)・29日(火)バンコクなど4都県 |
被害の規模は約70万人に
現地メディアのNation Thailandによるとバンコクでは約32万9,000世帯・約70万人が浸水の被害を受けました。
とくに被害が大きいのは都の東部です。
- ラートクラバン区:3万〜4万人
- カンナーヤオ区:3万〜4万人
- バーンカピ区:約2万人
- ラックシー区:約1万人
- そのほかサパーンスーン区・スアンルアン区・ノンチョーク区・ミンブリー区など
スワンナプーム空港に近いラートクラバン周辺も含まれています。
空港へ向かう人は道路状況に注意しましょう。
また寝たきりの患者など約1,500人が病院へ移されました。避難所には約4,900人が身を寄せています。
ラートクラバンのモンクット王工科大学(KMITL)にも避難所が設けられました。
政府は1万人を超える兵士と1,000台以上の車両を被災地の支援に投入しています。
一方で冠水した車を移動させる作業中に感電する事故など死亡事故も報じられています。
水は引き始めたが住宅地は約2週間かかる可能性も
一時は30か所以上あった冠水道路は28日朝の時点で9か所まで減りました。
大きな被害が出たペッチャブリー通りも少しずつ通れるようになっています。
一方でセーンセープ運河やラートプラオ運河、プラウェート・ブリーロム運河などの主要な運河はまだ水位が高いままです。
都はポンプをフル稼働させて排水を急いでいます。
チャチャート都知事は「今日のうちにできるだけ多くの水を外へ出さなければならない」と話しています。
都は主要道路は2〜3日で改善するとの見通しを示しています。ただし住宅地の水が完全に引くには約2週間かかる可能性があるとしています。
運河から排水しても周辺の水が再び流れ込むため時間がかかるそうです。
なお27日夜から28日朝にかけても東部では雨が降りました。
ノンチョーク区で62mm、ラートクラバン区で55mm、ミンブリー区で52mmを観測しています。
交通と経済への影響
- スワンナプーム空港:タイ国際航空の便に遅延が出たほか人手不足で手荷物の受け取りにも遅れ
- BTS・MRTなどの鉄道:道路を避けた通勤客が集中し混雑や遅延が発生
- 高速道路:通行料金の無料措置は9月29日23時59分まで
タイ商工会議所大学は9月25日〜29日の洪水による経済損失をバンコクと26県で約122億8,300万バーツと試算しています。
このうちバンコクが約70億1,400万バーツと半分以上を占めます。
洪水が8〜9日に長引けば損失は約206億バーツに膨らむおそれがあるとしています。
被災者向けには政府系金融機関6社が金利の引き下げや返済の猶予などの支援を始めました。
今後の天気
大雨の原因だった低気圧はミャンマー方面へ離れたため今回ほどの豪雨になる可能性は下がっています。
バンコクの雨量は1日10〜20mm程度になる見込みです。
ただしタイ気象局は28日も北部・中部・東部とバンコク首都圏で大雨への警戒を呼びかけています。
雨季の雨は断続的に続く見込みなので油断はできません。
タイ湾では波の高さが2〜3mになり小型船には出航の中止が呼びかけられています。
特別休日中の銀行・病院など
9月28日・29日はバンコク・ノンタブリー・パトゥムターニー・サムットプラーカーンの4都県で特別休日です。
休日の中で新たにわかったことをまとめます。
| 対象 | 対応 |
|---|---|
| 銀行 | タイ中央銀行が通常どおりの営業を要請。ただし店舗によって時間短縮や臨時休業の可能性あり |
| 証券取引所 | 通常どおり取引 |
| 首都圏水道公社 | ミンブリー・ラートプラオ・スワンナプームの3支店が28日のみ休業(オンラインとコールセンター1125は利用可) |
| シリントーン病院 | 28日の一般外来は休止。救急は対応 |
| バンコク都の学校 | 都管轄の437校が28日休校(授業は後日振り替え) |
| 会社員 | 都知事が官民に在宅勤務を呼びかけ |
旅行者・在住者が気をつけたいこと
- 空港へは早めに:とくにスワンナプーム空港方面は東部の冠水地区を通るため時間に余裕を
- 冠水した道は歩かない:感電による死亡事故が報じられています。汚れた水を通じたレプトスピラ症などの感染症にも保健当局が注意を呼びかけています
- お店や銀行は事前に確認:営業時間の変更や臨時休業がありえます
- 最新情報をチェック:在タイ日本国大使館や外務省「たびレジ」の情報も確認を
まとめ
- 浸水被害は約32万9,000世帯・約70万人で避難者は約4,900人
- 冠水道路は9か所まで減ったが東部ではまだ水が残る
- 主要道路は2〜3日で改善する見込みだが住宅地は約2週間かかる可能性も
- 経済損失は約123億バーツと試算
- 低気圧は離れたが雨季の雨はまだ続く
街は少しずつ落ち着きを取り戻しつつありますが完全に元に戻るにはもう少し時間がかかりそうです。
バンコクにいる人やこれから訪れる人は引き続き最新情報を確認して安全に過ごしてください。
関連記事
参考:Nation Thailand/Nation Thailand(排水の見通し)/タイランドハイパーリンクス(特別休日の対応)/タイランドハイパーリンクス(天気予報)/タイランドハイパーリンクス(経済損失)/Nation Thailand(都知事会見)/Thaiger/AFP=時事/Wikipedia(2026 Bangkok floods)


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